綾崎隼

君と時計と雛の嘘 第4幕 感想

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君と時計と雛の嘘 第四幕 (講談社タイガ)

 

「君と時計と塔の嘘」シリーズは今年一押しで私がおすすめするタイムリープ物小説の最終巻です。この4冊目で完結です。最後をどうやって締めくくるのか、どう決着をつけるのか、ずっと続きが気になっていたので一気に読んじゃいました。

 

ずっとシリーズを通してこの子の気持ちがわからないって思う登場人物がいましたが、最後、その人の心情も理解できました。まさかそんな日が来ようとは(笑)プロローグが素敵でした。そしてやっぱり、千歳先輩がかっこいいです!!素敵です。やっぱり頼れる頭脳です。やっぱり3巻で私が睨んでいた通りの展開になってうれしいです。

今までのおさらいはこちらから
君と時計と嘘の塔 第1幕 感想
君と時計と塔の雨 第2幕 感想
君と時計と雨の雛 第3幕 感想

エンディング

読み終えた感想としては、マルチエンディングならいいのにって思っちゃいました。アニメ化や映画化とかの映像化も見栄えがいいと思いますが、ゲーム化でいろいろなエンディングがみたいですね。

 

ハッピーエンドやバッドエンドや恋愛エンドや友情エンド、謎解きエンド、大団円エンド、真エンドとかいろいろなバージョンが見てみたいです。書く方は大変だとは思いますが(笑)ぜひよろしくお願いします。

※以下少しだけネタバレを含む感想です

 

結末は?

最終的な物語はあれ?最後はこれ?こういう結末?もっと納得できて終わる展開にして欲しかったですね。拍子抜けしちゃいました。まだ本編が終わってもエピローグがあるからなんかここでガツンとあるのかなと思いました。

 

いや、これはこれで綺麗にまとまっているとは思います。でももうちょっとすごい着地点を想像していました。ハッピーエンドになるにしろ、バッドエンドになるにしろ。私が期待しすぎていたのかもしれませんね。もっと素敵な人間関係が築けるかなとかいろいろと思っちゃいました。

 

謎は謎

地震の謎とかタイムリープの根本の謎とか解いてくれるのかなと期待していたんですがそういうのはなかったですね。そうしのお父さんとか先輩のお父さんとかも事件に絡んでくるのかと期待していました。今回の新キャラさんたちとかが何とかしてくれるのかなとか思ったら特に何もなく残念でした。すごくインパクトのある人だったから別シリーズとかができる可能性の方が高そうですね。それはそれで楽しみです。

 

このシリーズは設定とかすごい考えてあっておもしろかったです。読んでいて頭がこんがらがりそうでしたもん。素直に感心しちゃいました。あと最後のエピローグであっと驚くところがあったのもよかったです。でもなんかもやもやしちゃいます。せりあちゃんとかどうなの!?あの人もそれでいいのかな!?って感じですよね。あとがきを読むと、作者さんも大変だったのかなと理解はできるんですけどね。

 

千歳先輩が幼馴染と活躍する話とかぜひ読みたいですね。というかそっちの3人メインで物語が展開される予感がします。だって今回初登場の人物はかなり作りこんでいた大事なキャラという感じが伝わってきましたもん。ぜひ彼らに1番初めの地震の原因とか解いてもらいたいですね。きっとそこでもタイムリープ現象に苦しんでいる人がいるはずですよね?