峰守ひろかず

こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 感想【ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ】

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ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 (電撃文庫)

 

私の大好きな作家、峰守ひろかずさんの新刊小説の発売に全く気がついていませんでした。しかもビブリアのスピンオフじゃないですか!!なんで誰も私に教えてくれなかったの(笑)かなりショックを受けました。うーん新刊の発売予定は毎月必ずチェックしているつもりなんですが、自分もまだまだなんですね。

 

現代日常物

今回は妖怪物ではなく、ビブリアと言えば純粋に本を語る物語なんでしょうか?楽しみです。それにしても本の帯の宣伝文章の煽り文句がおかしい(笑)「ビブリアの栞子さんも推薦」って架空のキャラですからね。そこは作者さんの名前じゃなくていいんですか?とちょっと疑問に思っちゃいました。

 

 

文系バトル物

表紙のかわいい女の子から受けるイメージで、勝手に小学生の女の子ががんばるお話かと思ったら高校生でした。ちょっとびっくりしました。こぐちさんって名字じゃなくて下の名前なんでね。ちょっとびっくりです。変わったお名前ですね。きっと何か意味があるんでしょうねと思ったら、あとがきで解説されていました。導入部はすごくおもしろそうな雰囲気で始まっています。異能とか出ない普通の世界の楽しい文系バトル物でしょうか。

 

 

本のおもしろさが伝わってくる素敵な物語でした。本の魅力を伝えるだけのお話がこんなに楽しいなんて、やっぱり自分も本が好きで、読書が好きなんだなと改めて自覚しました。確かに自分がお勧めした本をおもしろいって言ってくれる友人って貴重です。ある意味、自分の趣味趣向をおしげもなく披露している恥ずかしい行為ですもんね。

 

 

女の子がかわいい

軽く読めて楽しいお話でした。ちょっとかわいい女の子ばっかり出てくるんで、男の子向けかなって気もしますね。でも女の子も楽しんで読めると思います。美形少年キャラとかも出てくると女の子でもさらに読みやすくなるかもしれませんね。今後に期待ですね。きれいにまとまって終わっていますが、続編を希望します。おもしろかったです。主人公はバカテス(バカとテストと召喚獣)の主人公の明久くんっぽい感じがしました。途中盛大に笑えるところがあってよかったです。笑いがある中にも切なさや一所懸命さが伝わってきて、読んでいて共感できてよかったです。でもまだ読んでいない本の結末や犯人のネタバレをされちゃうところは、ちょっと残念で切なかったですね。

 

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

本好きな人による、おもしろいからこの小説を読んでみて!!っていう自分のおすすめ小説を披露するみたいな感じのお話ですね。一応バトル風になっていて楽しめます。

 

 

プレゼンがよかった

山田風太郎さんの小説や中島敦さんの西遊記の二次創作や、小川未明さんのホラーなど読んでみたくなりました。若草物語に萌えなど感じたことがない自分には、まさかの押しポイントでびっくりしました。そういう見方もあるんですねと新鮮な驚きでした。人それぞれに読書の好みや読み方ってあるんですね。

 

 

急に電撃文庫の「とある魔術の禁書目録」の宣伝が来たことにはびっくりしました(笑)同じ作者の「ヘビー・オブジェクト」は読んだことあるんですが、こちらは読んだことない本なんで気にはなっていたんですが、なにぶん20冊以上出ているとちょっと手が出しにくいんですね。他には昔から気になっているミヒャエル・エンデ作の「はてしない物語」も読んでみたいですね。大人になってしまった今からでも楽しめるでしょうか?「モモ」もずっと気になっているんですが、まだ読んだことがないんですよね。「時間どろぼう」っていうキャッチフレーズはこの物語ですよね?それだけは聞いたことがあるんですよね。

 

 

本家ビブリア

結構、本家ビブリアの篠川栞子さんが出てきてびっくりしました。意外にがっつりビブリアメンバーが登場していてうれしかったですね。キャラもそのままで違和感もなく、よかったです。読んだことがある人にしかわからない意味深な台詞とかすごく楽しかったです。