小林泰三

失われた過去と未来の犯罪 感想

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失われた過去と未来の犯罪

 

失われた過去と未来の犯罪【小説感想】人とは記憶とは魂とはを考えさせられる物語でした。ものすごくおもしろかったです。冒頭から引き込まれます。えっ何がどうしたの???えっどういうことってページをめくる手が止められませんでした。何が起こっているの!?はやくどうなっているか知りたくて知りたくて一気に読んじゃいました。なんかあらすじを語っちゃうのももったいない(笑)ぜひ私のように冒頭で混乱したまま読み進めて欲しいです。今年2016年に読んだ本の中で5本の指の中に入るおもしろさでした。おすすめです。

 

失われた過去と未来の犯罪 感想

この物語は2部構成の物語でした。1部は深刻なことが起こっているのに、なぜかコミカルで楽しかったです。「呆けてないから!!」のツッコミが大好きです。思わずくすっと笑っちゃいました。もしこんな出来事が自分の身に降りかかったらどうしましょう。ちゃんと対処できるんでしょうか?なんか人類みんながんばったよ。すごいよって涙があふれてきちゃいました。なんででしょう。

 

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

2部は1部で起こった事件から派生する物語ですね。すごく考えさせられました。人間の魂とは考えとは死とは何なのか、記憶とは、記憶=その人の人生なのか。メモリに保存されている記憶はいったい何なのか。どの物語もそれありえそうって思えて、登場人物たちはどうするんだろうと興味深く読むことができました。なかなかに難しい問題ですね。最後はちょっと???でしたけど。そこはなくてもよかったかなと。

 

 

この作者さん小林泰三さんは初読みだったので、小林さんのほかの小説も読んでみようと思えるぐらい楽しかったです。自分はだいたい作家さん読みをするタイプです。1番はじめに読んだ小説がおもしろかったら、他の本を読み漁ります。次がたまたまたつまらなくても、そんなこともあるよねってまた違う本を読みます。でもこれが逆にたまたま1番はじめに自分の感性に合わないつまんない小説を読んじゃうと、もうこの作家さんの本は読まない。ってなっちゃうんですよね。こういうのって運ですよね。もったいない気もしますが、もう自分の中でこの人の話は自分に合わないって考えが固まってしまうんですよね。

 

※以下ネタバレを少し含むあらすじです。あらすじが見たい人は反転して下さい。

全人類の記憶が10分しか保持できなくなった。そこから人類はどう対処していくのか!!