上遠野浩平

パンゲアの零兆遊戯 感想

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パンゲアの零兆遊戯

 

ジェンガみたいなゲーム、パンゲア・ゲームで世界の動向が決まる。世界のどこかで歩本当に誰かがやっていそうな気がしちゃうお話ですよね。こういうゲームでしかも文章だけで魅せられる技術ってすごいですよね。どきどきハラハラ、次はこうくるんだ!!とかジェンガっぽいゲームをするのを読んでいるだけなんですが、すごく楽しかったです。心理戦や作戦が興味深かったです。

 

 「サーカム財団」と「みなもと雫」

気になるワードとしてはサーカム財団が出てくるところですね。サーカム財団ってソウルドロップの飴屋さんですか?伊佐俊一さんとか、ロボット探偵とかなおせお嬢様がいるところですよね???世界観の繋がりがとても気になります。でも同じサーカムでも違う部署なんでしょうか?

 

 

そしてまさかのみなもと雫さん登場ですね。彼女のあの理由って今回のことと関係あるんですか?全然違う理由だと思っていたのでどうなるか楽しみです。っていうか彼女がこんなことをしていたなんて驚きです。あと彼女の性格とかも初めて知りました。いつも他の小説に歌詞を引用されているだけの謎の幸薄い歌姫だと思っていました。はかなげで神秘的なイメージだったのでなおさらびっくりです。

 

 

※以下少しだけネタバレを含む感想です。

 

 

今回は本の帯にあるような超能力者さんたちのお話ではないです。統和機構やブギーポップに出てくる未来が視える彼女みたいなガチな能力者ではなく、勘がいい人たちの集まりという感じですね。

 

 

この少年って飴屋さんで登場した子かな?かなり好みな設定だったのでまた登場しないかなって思っていたのでうれしいです。きっとそうですよね?

 

 

物語の結末

途中まですごくおもしろかったです。どう物語に決着をつけるのかなという点においては「騎士は恋情の血を流す」のように、あれれって感じはしちゃいましたが、上遠野さんワールドの全体から考えればありな感じですね。はやくいろいろな物語が読みたいですね。あれとこれは繋がっているんだよ的なところが楽しみです。今回のあれは釘斗博士とか関わってないかのかな?全く関係ないのかなとか。考えるだけでたのしいです。しずるさんとかと関係あるのかなとか。