松岡圭祐

水鏡推理5巻ニュークリアフュージョン 感想

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水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

 

国家公務員が研究の不正を暴いていく痛快なお話の第5弾です。毎回楽しく読んでいたんですが、今回はあまりおもしろくなくて残念でした。主人公の水鏡瑞希ちゃんの思考と行動が幼稚すぎて、理解もできないし共感もできなくて終始イライラしちゃいました。話の内容自体は興味深かったんですけどね。副題のニュークリアフュージョンをニューヨークだと思っていて、海外に行くお話かと勝手に勘違いしていました(笑)

 

今までのおさらいと6巻以降の感想はこちらから

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どうした瑞希ちゃん!?何があった!?

なんか瑞希ちゃんが嫌な子なんですが、どうしたの?元バイトのよしみで探偵に無料で調査させようとうするとかちょっとおかしいよ。断られると怒ったりしたりします。逆切れしちゃってます。しかも勤務時間中に私用メールとか、いけません。こんな子でしたっけ???探偵さんに調べてもらったら、ちゃんと料金を払おうよ!!自分が逆の立場だったら瑞希ちゃんは激怒しそうなんですけどね。いつからこんな嫌な子になっちゃんたんだろう?確かに前から短気で怒りやすくあったようには思いますけど。

 

※以下少しだけネタバレを含む感想です

 

読者が共感できない主人公の行動ってちょっと読んでいて不快になります。ずうずうしというか自分が王様みたいな態度はちょっと、瑞希ちゃん中心に世界は回っていないよと誰か「がつん」と言ってやって!!あと勝手に仕事抜け出して自分のしたいことするってどうなのよと思っちゃいますね。それは休日にやろうよ。勤務中にやることじゃないよ。大人として社会人として人として最低だなって思っちゃいました。仕事よりそちらの方が重要だと思うなら休暇を取るとかしようよ。

 

 

だんだんと主人公に共感できなくなってしまいました。話自体はおもしろそうなのに!!知らない人の車に自分から乗って大変なことになっちゃいました。なんかもうびっくりしすぎて「ぽかーん」ってしちゃいます。自分で防げる犯罪は防ごうよ。危機管理能力0ってどうなのよ。共感も同情もできませんよ。自業自得だよ。主人公の行動が理解できないのは致命的ですね。次の巻を読もうかどうか悩んじゃいます。話の内容自体はよかったんですけど、主人公についていけなくなってきました。「探偵の探偵」は暴力すぎて読むに耐えなかったですけど、こちらはまた違った意味で耐えられるかどうか不安になってきました。

 

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