富安陽子

ふたつの月の物語 感想

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ふたつの月の物語

 

ちょっとおどろおどろしく悲しい感じのする不思議なファンタジー物語といった印象でした。少し怖いような謎や秘密があっておもしろかったです。奇妙な条件で里子に選ばれた少女たち。まずは1ヶ月だけ一緒に暮らしてみて養子になるかどうか決めていいと言われ別荘で暮らすことに。そこで自分たちがなぜ選 ばれたのかを探り始めて、ある真実にたどりつく…といったお話です。

 

言葉遣いの印象

「あかり」が「みづき」を「あんた」呼ばわりしちゃうのがなんだかなじめませんでした。それと「だめ」っていうこともやっちゃうのが見ていて(読んでいて)いらっとしちゃいました。これさえなければもっとよかったのになぁっていう感じです。

 

※少しだけネタバレを含む感想です

 

ホラー!?

途中ホラーになったらどうしようかと危惧していましたが、最後はきちんときれいにまとまって終わりました。子ども向けだからかな?しかし子ども向けの児童文学だとしたら割と難解な気がします。何歳くらいの子が理解できるんでしょうか?トラウマになったりしないんでしょうか?大人向けにホラーバージョンとかあってもおもしろいなと思いました。大人向けホ ラーバージョンならばもう少し残酷な終わり方をしていてもいいかなと。悲しいけど綺麗にまとめればそれもありかなと思いました。

 

 

怖いけど悲しくて心に残るホラー映画「ペットセメタリー」

 

ホラーと言えば、子どもの頃に見た「ペットセメタリー」というホラー映画がものすごく怖かったんですが、怖いと同時にそれ以上に切なく悲しくそれでいて家族の愛を感じたのを覚えています。自分がその立場になったらどうするんだろうと考えさせられちゃいますよね。

 

 

今でも覚えているということは自分の心に深く刻まれた物語だったんだろうなと思います。怖かったけどただ怖いだけじゃないというところがよかったんだと思います。人間の心情がたくみに表現されていたのかなと。今はDVDが出ているみたいですね。大人になった今見てみるとまた違う感想を抱くんでしょうか?というかもう細かい内容とかラストとかはどうなったのか忘れているんで新たな気持ちで楽しめそうです。