大倉崇裕

警視庁いきもの係1巻 小鳥を愛した容疑者 感想【ドラマと原作小説の違い】

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小鳥を愛した容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

 

「小鳥を愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係シリーズ」という小説はドラマ「警視庁いきもの係」の原作小説です。実は私、ドラマ化が決まる前にこの小説が気になって読もうと思って手にとったことがあります。ですが、なんだかんだで忙しくて読めなかったんですよね。そしてある日、警視庁生き物が係というタイトルのドラマが始まるよという話を聞きました。あれはもしかしてあの時の小説が原作なんじゃない?と思って調べてみたら、やっぱりこの小説じゃでした!!私の先見の明も伊達じゃないですね(笑)ってまだこの時点では本を読んでもいませんでしたけどね。そしてこれまた忙しくて「小鳥を愛した容疑使者」を読むことができぬまま、ドラマの放送が始まってしまいました。

 

ドラマがおもしろかった

期待せずに(?)ドラマを見てみたんですが、おもしろかったです!!毎週すごく放送が楽しみな刑事ドラマになりました。動物たちはかわいいし、物語のテンポもよくて1話完結物でしたし、家族で安心して見られるドラマでした。薄圭子巡査がかわいかったです。ずっと橋本環奈ちゃんだと気が付かずに誰なんだろう?アイドルかなって思ってたんですよね。私の記憶にある、千年に1度の奇跡のかんなちゃんより、ちょっとぽっちゃりしていましたし、警察官の制服の着こなしがおかしかったんですよね?あれはわざとだったんでしょうか?ウエストが!!

 

 

本来ならもっと、かわいく制服を着こなせましたよね?スタイリストさんの所為?本物じゃなくてコスプレ感が出てしまって変でしたよね?わざとそれを狙っていたんでしょうか?以前からの橋本環奈ちゃんのハスキーボイスが気になっていたんですが、録画して1.3倍速で見ると全く気にならなったんですよね。だから余計に私は橋本かんなちゃんだって気が付かなかったのかもしれませんね。そして原作でも薄巡査は背が小さくて声が低い設定でした。

 

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

ドラマと小説では年齢も設定も微妙に違う

では小説の感想です。石松巡査がイケメンじゃないぞ(笑)そして須藤さんの同期でした。この辺はビジュアル化に向けて、いい改変だったんですね。須藤さんも記憶喪失にはなっていませんでした。ちょっと驚きました。一度ドラマとして見ているので、私の脳内で簡単にビジュアル化できるので、小説を読み進める作業がとてもスムーズに行きました。

 

 

ドラマのオープニングで鶏といえばの伊藤若冲さんのあのタイルっぽい動物がたくさん描かれている絵が使われていたりと手が込んでいて好きでした。薄ちゃん、獣医師の資格を持っていたんですか!?ドラマではそんな説明はなかったような気がします。小説だと薄ちゃんの経歴が出ていました。主人公たちの年齢もドラマとは微妙に違いますね。原作では須藤さんが50歳、薄ちゃんが26歳設定でした。

 

 

須藤さんと弘子さんのお部屋は警察博物館ではないんですね。ドラマだと、もう直でそこでいろんなことが繰り広げられている設定になっちゃってましたけど、確かにその方が便利ですよね。と思うとそこへわざわざやってくる石松さんや日塔さんたちがすごいですね(笑)総務部総務課動植物管理係(通称警視庁いきもの係)が大好きなんですね。

 

 

小説とドラマの話数

小説もドラマと同様1話完結で進む物語なので読みやすいです。薄ちゃんの警官の制服がコスプレ!?っていう発言は原作どおりだったんですね。ドラマのオリジナルかと思ってました。独自の丸秘というか薄ちゃん手書きのペットショップデータみたいな手帳(ノート)も小説でも存在しました。

 

 

1話目 小鳥を愛した容疑者(ドラマ1話目)

2話目 ヘビを愛した容疑者(ドラマ3話目)

2話目までの登場人物は須藤さんと薄ちゃんと弘子さんと石松さん。博物館の受付の女の子はちらりと出ているだけで、名前もありませんね。OBさんもいませんね。交番のおまわりさんも日塔さんもその部下さんも偉い人も出ていませんね。

3話目 カメを愛した容疑者(ドラマはなし)

3話目にして警視庁捜査一課管理官鬼頭警視の登場です。

4話目 フクロウを愛した容疑者(ドラマ8話目)

ここでやっと日塔さんのお名前登場です。紅茶みたいな人(笑)日塔さんは薄ちゃんラブじゃないんですね。そして須藤さんたちと年齢が近い設定ですね。

 

 

動物の写真が欲しい

動物の写真とかあるとありがたいんですけどね。名前を聞くだけじゃ自分で想像できない動物がいます。そういう点ではドラマはよかったですね。でもあのドラマって動物のためにいくらぐらい費用がかかったんでしょうか?って気になっちゃいます。小説ではドラマより餌さやりシーンとかが詳細ですね。確かにちょっとこれは映像化して欲しくない場面ですね(笑)結構想像するとエグいです。グロいです。ヘビの餌さやりとかはね。ちょっと衝撃でした。フクロウとかもあんまり想像したくないですね。こういう生き物を飼える人ってすごいなって思いました。知識もさることながら、それができるってすごい。さらに毎日何度もですからね。尊敬しちゃいます。でも好きだからこそなのかもしれませんけどね。

 

 

用語やことわざ

ラップトップってノートパソコンってことであっていますか?デジカメがいつの間にかデジコンって呼ばれるようになっていたり、びっくりします。これはノートパソコンがラップトップって言われるようになったのではなく、ラップトップがノートパソコンになったのかな?デジカメとは逆ですか?結構この警視庁いきもの係シリーズの小説ではことわざとか格言とか慣用句などが使われていますね。そして薄ちゃんはそれがわからない子って設定なんですよね。それで獣医師の免許とか取れるんですね。天然というより頭が弱い子みたいでその設定は残念です。言葉のやりとりとしては、おもしろいのかもしれませんが、やっぱり残念です。

 

 

動物と刑事物ミステリー

動物と刑事物のミステリーが合わさっていてすごくおもしろかったです。動物って奥が深いですね。知らないことばかりで勉強になりました。この調子で2巻以降も読みすすめて行こうと思います。1巻の時点では二出川さん、日塔さんの部下、所轄のおまわりさん、猫のナオミちゃんの登場はなかったですね。2巻からは出番があるんでしょうか?あとは受付の弥生ちゃんには名前もなかったですし、この先キャラ付けがされるのでしょうか?とかそういうところも楽しみながら読んでみたいと思います。