山口幸三郎

霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿1巻 感想

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霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿1 (メディアワークス文庫)

 

視覚探偵・日暮旅人シリーズの山口幸三郎さんの新刊の霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿1巻を楽しみにしていました。「ういのみやゆきゆき」さんって天保院京花の葬送に出ていましたよね。スピンオフ作品ですね。保院京花の葬送の頃から気になる存在だったので、彼が主人公の話が読めるなんてうれしいです。

 

関連小説と2巻以降の感想はこちらから
天保院京花の葬送1巻~フューネラル・マーチ~感想
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霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿2巻 感想
霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿3巻 感想

 

 

霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿1巻 感想

表紙のイラストが、あまりにも天保院京花の葬送のイラストレーターさんとの絵柄が違うようなので、あちらの初ノ宮行幸さんとこちらの初ノ宮行幸さんが同一人物とは認識できませんでした(笑)あちらのイラストでは華奢なイケメンさんで、こちらのイラストはだいぶ濃い感じの美形さんですね。確か初ノ宮行幸さんはアイドルで、お寺の子でしたよね。「ゆきゆき」ではなく「ぎょうこう」が本名でしたよね。

 

 

よくお寺さんのお子さんは訓読みでも音読みでも読める名前をつけられていたりしていますよね。たまにこの名前は、訓読みなのか音読みなのかどうやって読むんだろう?、どっちが正解?って悩んだりします。なんでこんなに他人を困惑させる名前をつけたんだろうって思ったりすることがあります。一通りしか読めない名前だと誰も混乱しないのになと思うことがあります。お寺さん関係はわざと音読みでも訓読みでもどちらも読める名前をつけたりするんだよと聞いたことがあります。お寺関係さんの家系はそういうもんなんだろうなと思って自分を納得させた記憶があります。

 

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

 

いつもの小説より読みやすかった

文字のサイズがいつもより大きかった気がして読みやすかったです。そしていつもより内容が陰惨ではなく読みやすかったです。エグもなくそこまでグロくもなく、私の心もいつもより、どんよりしたり落ち込んだり、嫌な気持ちにならずに安定しています(笑)今回の霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿は、天保院京花の葬送で初ノ宮行幸のキャラがわかっていたので安心して読めました。

 

 

さらに内容もおもしろくて一気に読んじゃいました。楽しかったです。語り部ちゃん小路美雨(こみちみう)ちゃんのキャラも、なかなか他にはいない感じのタイプでかわいらしくてよかったです。若松さんや(なぜか美雨ちゃんは呼び捨てでしたたが・笑)周防つばさちゃんもいいキャラしていたので、また登場して欲しいですね。

 

 

キャラクターがよい

ゆきゆきさんは口は悪いけど実はいい人なんだねって感じでした。わざわざ美雨ちゃんの命を守ってあげているんですよ。多少強引なところはありますけどね。そういえば、天保院京花の葬送の物語の方でユラさんの車がどうとかなったって話があったようななかったような気がしますね(笑)また気が向いたら調べてみることにします。天保院京花の葬送の方の由良さんは機械的でクールで怖くいというイメージがありましたが、こちらのユラさんはかわいらしい女性の一面もあって人間らしいなって思いました。

 

 

物語の続きが気になる終わり方で2巻が楽しみ

このまま、ののほん路線で行くかと思いきや、最後にいろいろあってびっくりしました!!このシリーズもおもしろくなりそうですね。個人的には警察関係では天保院京花の葬送に出ていた刑事の彼と行幸の絡みが欲しいところなんですけどね。天保院京花の葬送で、あの2人が一緒になんだかんだ文句言いつつコンビみたいになっている感じが好きなんですよね。こちらのシリーズにも彼が登場してくれることを楽しみにしています。

 

 

公安にマークされる理由が怖いですね。確かにアイドルって宗教団体の教祖みたいって言えばそうかもしれませんね。教祖というか神様?まぁ憧れが崇拝対象になって、その人の言うことはなんでも叶えてあげたいとか、その人の命令ならきくとかはあるかもしれないですもんね。

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