白川紺子

後宮の烏2巻 感想

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後宮の烏2 (集英社オレンジ文庫)

 

後宮の烏がおもしろかったので、続編が出ないかなと期待していたので、続編が発売されてうれしいです。前回、表紙に皇帝っぽい男の人がかすかにいたんですが、今回はいない模様です。ちょっと切ないですね。

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後宮の烏1巻 感想

後宮の烏2巻 感想

今回も淡々としている場面もあれば、行き着く場面もあり、人間って怖いなって思わせる箇所がいくつもありおもしろかったです。そして全体的に美しい描写が多くて読んでいて心が綺麗になって軽くなる感じがします。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

今回は他のお妃様の登場がほとんどなくてちょっぴり残念でした。優しいお姉さんである花娘さんも登場はちらりとしかありませんでしたし、今後政治的立場としてどうなってしまうのか気になります。でも美しい宦官さんたちが沢山出てきましたね。彼らの今後にも期待です。烏妃ちゃんのまわりが素敵な人で囲まれますように。

 

適度な頻度の振り仮名がありがたい

途中、「カラス」なのか「とり」なのか「烏」と「鳥」の漢字がぱっと見、わかりづらくてちょっと考えちゃいました。この物語は登場人物の読み方を忘れたなという頃合に、ちゃんと振り仮名を振ってくれるという心遣いがとてもうれしい小説です。ストレスなくページを読み進められます。

 

過去の因縁と幸せな未来

物語としては、このまま続きそうな予感なので今後の展開も楽しみです。烏や梟といった過去の因縁がどうなっていくのか楽しみです。現在の皇帝と烏妃が幸せになれる未来を望んでいます。後宮の烏3巻の発売も楽しみに待っています。