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転生!太宰治 転生して、すみません 感想

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転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)

 

最近、ラノベでは異世界にいったり、転生したりするお話はおなかいっぱいだなって辟易していました。この小説もそれ系かなと手にとって作者名を見ると、あら懐かしい。佐藤友哉さんではないですか。鏡家サーガの1作目はかなり衝撃的でした。

 

一応シリーズは全部読んだと思うんですが、もう全く話を覚えていませんね。あのシリーズの続きはどうなっているんでしょうか?と、たまに調べてみたりしていましたが、なかなか続編が出ないなと思っていたところに、この小説です。とりあえず読んでみます。

転生!太宰治 転生して、すみません 感想

 ん?太宰治は転生してないよね?タイムスリップしただけだよね?太宰治が転生という言葉を間違えて認識しちゃったんですね。この認識だと現代人はことあるごとに転生しまくって、しかもちゃんと元の世界に戻ってこれている設定になっちゃっていますね。その勘違いがおもしろかったです。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

そして転生ラノベ本を読み漁る太宰治。それ転生者の体験レポートじゃないからね(笑)ちょっとおもしろかったです。まぁ太宰治の人間性は…ですけどね。と改めて思っちゃいましたね。ところどころ太宰治の現代の認識がおもしろかったです。

 

もっと突き抜けて欲しかった

もっと、はちゃめちゃな話だと思っていたので、残念でしたね。もっと突き抜けた太宰治が見てみたかったです。正体がばれて大活躍するとか、研究されちゃうとか。現代とのギャップにもだえたり、喜んだり、現代の生活を楽しむとかして欲しかったかなという感じですね。もしくは匿名で芥川賞を受賞しちゃうとかね。