日向夏

なぞとき遺跡発掘部1巻 卑弥呼様はどちらにいますか? 感想

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なぞとき遺跡発掘部: 卑弥呼様はどちらにいますか? (キャラブン!小学館文庫)

私は古代遺跡や古墳などが大好きです。その道に進むのもいいかなと思っていたんですが、そういう分野は稼げないという理由で親に反対されてやめたんですよね。ということで専門家にはなっていませんが、やっぱりそういう古代の遺跡関連の分野は大好きです。胸が高鳴ります。わくわくしちゃいます。ロマンです。

2巻以降の感想はこちらから
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なぞとき遺跡発掘部 卑弥呼様はどちらにいますか? 感想

薬屋のひとりごとの作者日向夏さんのお話なので期待が高まります。でも冒頭ちょっと主人公の女の子の性格が嫌だなって思っちゃいました。元気いっぱいなのはいいんですが、他人に迷惑かけまくっています。他人に対する配慮や思いやりがないですね。デリカシーがない感じが自分には合わないですね。この先、主人公がこのままだったら好きになれませんね。どうなんだろう?とちょっと不安に思いながら先を読んでみました。

 

発掘調査

うちの近所もなかなか道路ができあがらなくて、なんでだろうと思っていた場所がありました。どうやらその先で古代の遺跡が出てきたようなんですよ。でも最近は遺跡を発掘しても保存されることはなく、調査だけして埋め戻すことも多いようです。過去の人の生活風景より現代の人のための生活のために、いろいろしなくちゃっていうのもわかります。遺跡大好き人間からすると淋しいことなんですけどね。

 

で、調査が済んだら工事が再開されるらしいですが、その調査する段階にすら至れないようです。この道路はその調査すらままらなくて、そのまま放っておかれているらしいです。どのくらいの規模の調査をしなきゃいけないのかはわかりませんが、大変なんですね。発掘とかはおもしろそうですが、いざ自分でやれって言われたら大変そうです。

※以下、少しだだけネタバレを含む感想です

 

まだ30ページほど読んだところなんで、まだ何も事件は起こっていませんが、やっぱり主人公が好きになれないです。貧乏なのはいいんだけど、ずうずうしいし、先輩のことをゴリラ発言とかどうなんだろう。はやみねかおるさんのディリュージョン社の提供でお送りしますに出てきていたムカツク主人公「森永美月」を彷彿とさせます。イライラします。なんで主人公をこんな性格にしちゃったんでしょうか?感情移入もできませんし、応援もできません。でもこの先、好きになれたりするんでしょうか?

 

物語のテンポ

あの人物怪しいですね。という人がそのまま怪しいという展開でした。話は綺麗にまとまっていましたね。特にひねりや大どんでん返しなどはなく、淡々と楽しめました。が、なんだか物足りなかったですね。キャラのやりとりもよかったんですが、女性陣がくせがありすぎます。

 

結局、主人公の田中灯里ちゃんも日比野さんも好きになれませんでした。古賀先輩と西枝教授は好きになれそうですけどね。遺跡という題材はおもしろかったので、主人公の性格だけは変えて欲しかったですね。そこは奇を衒わないで欲しかったというのが正直な感想です。巻を増すごとに他人を思いやれるいい子になって欲しいのもです。ってこれはシリーズ物ではなく読みきり完結物なんでしょうか?

 

キャラに難あり

キャラ的に難はありましたが、いろいろ勉強になる小説でした。遺跡が出た土地の持ち主の費用負担で調査しなけらばならないとかかわいそうでなりません。遺跡から出た遺物が遺失物法に基づいて拾得物扱いになるんですね。落し物なんですねぇ。

 

人骨とかは事件になるの?どうなるの?どこから事件でどこから歴史的資料なんでしょうか?気になっちゃいますね。と思ったら2話目はまさに人骨が出てきちゃいましたね。でもこれは現代の殺人事件っぽいですね。でも私が知りたかった遺跡か事件かみたいな内容ではなくてちょっぴり残念でした。

 

結局、卑弥呼様はどちらにおわしますのでしょうか?

そしてそういえば結局卑弥呼のお墓関連メインのお話ではなかったですね。まぁこの場所で発掘しちゃった!!なんて勝手に書けませんものね。それに古代の謎は謎のままの方がロマンがあっていいかもしれませんね。

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