浅葉なつ

カカノムモノ2巻 思い出を奪った男 感想

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カカノムモノ2: 思い出を奪った男 (新潮文庫nex)

 

カカノムモノの2巻目です。新作は発売されていたことに全く気がついていませんでした。登場人物紹介の絵が載っていましたが、彼らのことを全く覚えていません(笑)というか気になる人以外の詳細を覚えていませんね。

 

主人公はペットショップのお魚関係のアクアリウムとか花屋のアルバイトしたりしてましたっけ?それともそれは違うお話でしたっけ?ちょっと混乱しています。ただめちゃめちゃ暗い話で女性のドロドロ感情が苦手で気が滅入ったのは覚えています。

今までのおさらいと3巻の感想はこちらから
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カカノムモノ2巻 思い出を奪った男 感想

浅葉なつさんの小説に出てくる女性のどすぐろい内面は、ちょっと読んでいて疲れるんですよね。1巻の時も思いましたが、こんなに詳しい描写は必要なんでしょうか?って思っちゃいます。気が滅入ります。もっと美少年たちのかっこいい活躍を見たいです。できればもうちょっと楽しいといいなと思います。内容はグロくても残酷でも気にしないんですが、こうなんて言うんでしょうか、女性の内面ドロドロな感じは苦手なんですよね。楽しくないんですよね。ということで本筋に関係なさそうなところは、感情移入せずにさらりと流し読みするぐらいがいいのかもしれませんね。

 

※以下、少しだけネタバ<レを含む感想です

 

鏡師のおじいちゃんがいい人でしたね。でもおじいちゃんの話を膨らませすぎかなって思っちゃいました。楽しかったんですけどマサエのくだりや幼馴染のお話は必要だったのかなって思ってしまいました。はやくメインの話を進めて欲しいなという感じでした。そんなわけでちょっとそちらの話ばかりになると主人公が目立たなくなっちゃうのがかわいそうです。

 

でも最後はとてもよかったです。そういう意図があったのねと素敵でした。物語り全体としてはちょっとまわりくどかったですけどね。副題の「思い出を奪った男」これではちょっと内容を勘違いしちゃいますねというか、それを狙っているんでしょうけどね。

 

 

今後に期待

やっと物語が少し進んできたといった感じでしょうか。涼さんのゆがみ具合もいい感じですね。怖い人なのかもしれないですね。碧とは違った終着点を望んでいそうですね。桐島さんにはぜひ違って意味での人間の幸せというものに碧を導いていってあげて欲しいです。

 

そして碧が超絶美形とかイケメンとか連呼されるのが辛いです。主人公のいいところがそこしかないような気にさせられてかわいそうです。

 

 

超絶美形の意義

あとイラストを描く人が大変かなって思ちゃいました(笑)超絶イケメンを絵に描けと言われるのは大変そうです。表紙の碧のビジュアルが、ちょっと私の想像するビスクドール系の超絶イケメンに見えなくて残念です。

 

物語的には、もうちょっと碧と桐島さんメインで話がさくさく進むことを願っています。そしてそれに横槍を入れる涼といった感じがしっくりくるような気がします。カカノムモノ3巻目はまた1年後ぐらいでしょうか?そしてまた私は話を忘れている自信があります(笑)

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