榎田ユウリ

死神3巻 ところで死神は何処から来たのでしょう? 感想

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ところで死神は何処から来たのでしょう? (新潮文庫nex)

ところで死神は何処から来たのでしょう?本を開いて目に飛び込んできた冒頭の文章から引き込まれます。そしてふと本の最後のなんていうんでしょうか?名前がわかりませんが、同じ作者さんがほかにどんな本を書かれているのかが書いてるある場所を見ると「ところで死神は何処から来たのでしょう?」が3番目に書いてあります。

今までのおさらいはこちらから
死神1巻 ここで死神から残念なお知らせです。 感想
死神2巻 死神もたまには間違えるものです。 感想

死神3巻 ところで死神は何処から来たのでしょう? 感想

あれ?自分の目を疑いました。たまにやっちゃうんですよね。1巻目かと思ったら続編の途中だったという悲しみ。もしかしてシリーズ物の3冊目なんでしょうか?知らずに手に取ってしまいました。

 

だって3巻って表紙のどこにも書いてないんですもん。っていうか小説って順番が書いてない本が多いですよね。私みたいにこうやって間違って買っちゃう人って少なからずいるはずなんですが、一向に改善されないんですよね。なんででしょう?こうやって間違って購入されて、しめしめなんでしょうか?

 

うーん、購入者からすると漠然とした怒りしか湧きませんけどね。読む側からすると非常に迷惑なんですよね。普通に巻数を書いて欲しいものです。巻数を書いちゃいけない決まりでもあるんでしょうか?本当に順番がわからない小説は、巻末にある刊行年月日でよく発行順序を確認するんですけどね。

 

妖琦庵夜話でも同じ過ちを犯していた

そういえば榎田ユウリさんの妖琦庵夜話でも似たようなことをしてしまったのを思い出しました(笑)確か2冊目までは大きなサイズの本だったんですが、3巻目から文庫本サイズになったんですね。

 

それを知らずに、1巻2巻が文庫本で3冊分になったのかと思って、文庫本の4巻を買ったら話が飛んでて、あれ?そんな大事なこと聞いたっけ?おかしいなって思ったんですよね。

 

そしてあとから3巻を読んでネタバレ的なことを4巻で先に知ってしまってショックを受けたんですよね。私は榎田ユウリさんと小説の巻数の相性が悪いんでしょうか?(笑)

 

おもしろかった

なんだかんだで混乱がありましたが「ところで死神は何処から来たのでしょう?」を読み終えました。おもしろかったです。シリーズものの3作目だったみたいですが、問題なく楽しめました。特に1巻目とか2巻目の話の続きということではなかったようで、これ1冊でちゃんと起承転結があったので楽しむことができました。

 

割と重いテーマなんですが、コミカルにさくさくと進められていて読みやすかったです。主人公と死神さんの掛け合いがおもしろかったです。事件もいろいろ起こってすごく続きが貴意なってあっという間に読み終えてしまいました。

 

最後はいい意味で予想を裏切られておもしろかったです。あとは細かく伏線もはってあって、最後にどんどん小さな謎が回収されたといった感じで感心しました。何個かは私も気付けたんですけどね。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

主人公小木輝さんの、ずばっと言い切ってくれる性格は見ていて気持ちがいいです。主人公は本当に死んでいるのか、余見透さんという死神さんはただの変な人なのか、それとも本当に死神なのか、この先どうなるかとても続きが気になります。

 

どう物語に幕が閉じられるのか楽しみにしながら読み進めました。妹ちゃんの桜ちゃんも楽しい性格で、この兄妹がいい関係なので、できればこのまま仲良く暮らして欲しいですよね。あの先生だと思わせて違う人なんだろうな。

 

あの人かな?この人かな?と予想を立てて最後を楽しみにしながら読みました。最後は自分の想像以上の謎と秘密が解き明かされておもしろかったです。

 

ひとつレベルが上がった。ひとつ賢くなった

今回もいろいろと知らない単語を学びました。またひとつ賢くなりました。ピンポンマムって初めて聞きました。調べてみたらとってもかわいい花ですね。アウティングは、他人が勝手にカミングアウトする的な認識であっているでしょうか。

 

セルフィッシュは、わがままじ自分本位ということですかね。プリオリティーは優先順位。ベネフィットは利益みたいなことでいいんでしょうか?コンパニオンプランツは2種類以上の植物を近くで育てると互いにいい影響を受けて成長するという意味合いであってますか?小説家さんは日々いろんなことを学習しなければならないんだなぁと感心しちゃいました。

 

死神シリーズ

今、素敵な後読感の余韻に浸っています。ということで榎田ユウリさんの死神シリーズがとてもおもしろかったので、これから1冊目の「ここで死神から残念なお知らせです。」と「死神もたまには間違えるものです。」を読もうと思います。

 

もう死神の正体もわかっちゃいましたけど、おもしろそうです。今回なかなかいい終わりか方をしていたのにも好感が持てました。というか同じ死神さんが主人公(?)なんでしょうか?楽しみです。もちろん死神シリーズの4巻目も楽しみしています。